トランプ関税、短期的にユーロ圏のデフレ圧力強める－ＥＣＢ理事

欧州中央銀行（ＥＣＢ）のチポローネ理事は29日、米国の関税は世界的な経済成長を鈍化させ、短期的にユーロ圏のインフレに悪影響を及ぼす可能性があると述べた。
欧州経済が低迷する中、市場は今年中に、さらに2－3回の利下げを織り込んでいる。
　チポローネ氏は、米国資産が従来のような安全資産としての役割を果たしていないことを示唆していると指摘した。
また、貿易の分断が「米国主導のグローバルシステムから、複数の通貨が準備通貨の地位を競う多極化システムへの段階的な移行」につながる可能性にも言及した。