ソフトバンクG出資の新興企業、創業者が謝罪-粉飾に至った経緯語る
記事を要約すると以下のとおり。
ソフトバンクグループなどが出資したインドネシアの水産テクノロジー新興企業、イーフィッシャリー。ギブラン・フザイファ氏(2022年)Photographer:DimasArdian/Bloomberg それから1時間でギブラン氏は、5年間の努力では達成できなかった「成功」を少なくとも帳簿上で実現していた。 出資者らはイーフィッシャリーの業績が改善されているとみて、資金をさらに投入。世界の大手投資会社は大損失を被ることになる。 6年後、イーフィッシャリーは評価額14億ドル(約2000億円)、従業員数約2000人のアジアで最も有望なスタートアップの1社と見なされるようになった。内部調査によると、24年1-9月の売上高は7億5200万ドルに過ぎなかった。各社はコメントを控えるか、回答しなかった。 ギブラン氏との会談を希望したのは21年。新型コロナウイルス禍の真っただ中だった。数年前まで同国の田舎で魚を育てていた自分が、今や中国の電子商取引大手アリババグループやヤフージャパン(現LINEヤフー)など名だたる企業に出資してきたソフトバンクGから関心を寄せられているのだ。同氏が興奮したのは言うまでもない。テマセクからも連絡が入り、CEOのディルハン・ピレイ氏からチャット要請がメッセージアプリ「ワッツアップ」を通じて届いたという。評価額は4億1000万ドルだった。そこには売上高や養殖場で使用されている製品数の違いなどが記されていた。夜も眠れず、その後の展開を恐れたという。1万7000余りの島々で構成されるインドネシアPhotographer:RosaPanggabean/Bloomberg インドネシアの養殖場も同月半ばから大きく影響を受けるようになる。管理者の月収は最高時の603ドルからせいぜい180ドル程度に落ち込んでいた。 取締役会はイーフィッシャリーの事業見直しと管理で、FTIは事業清算と出資者への資金返還を助言したが、返金はあまり期待できそうにない。FTIも42X運用会社もコメントを控えた。 不正行為に至った理由を問われると、ギブラン氏は「大きなインパクトを残したかった」とした上で、「たとえ小さくても、長く続くインパクトにすべきだとは考えもしなかったと続けた。
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