ＩＭＦ専務理事、トランプ関税による世界経済の減速を警告

国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエワ専務理事は17日の講演で、景気後退はないとしつつも、米国主導の世界貿易の「再起動」によって世界経済が減速すると警告した。
ＩＭＦは22日、世界経済見通しを発表する。
世界の貿易を再編し、ライバルの中国を孤立させようとするトランプ氏の取り組みにより動揺する世界経済について、これまでの2.3％に下方修正は、世界貿易機関（ＷＴＯ）が16日に発表した、今年の世界貿易量の縮小を予想する報告書など、このところ各方面で続く下方修正の報告に続くものだ。
国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエワ専務理事（1月）Photographer:StefanWermuth/Bloomberg　　ＩＭＦは今年初め、トランプ氏の就任直前の経済見通しで、米国の予想以上の景気拡大を理由に、2025年の世界国内総生産（ＧＤＰ）成長率見通しを3.3％に上方修正した。
　同氏は「グローバルな経済統合は、膨大な数の人々を貧困から救い、世界全体を豊かにした。」