【コラム】戦略なきトランプ氏、相場急落には無関心-オブライエン
記事を要約すると以下のとおり。
昨年11月、トランプ氏が米大統領選に勝利すると株式市場は急伸した。市場は、典型的な保守派とは言い難いトランプ氏も、市場や経済に対する従来の手法を受け入れるとの見通しに基づいていた。少なくとも、そう主張する声はあった。一方で一部のウォッチャーやトランプ氏の支持者は違う考え方を支持した。 ところが状況は変わった。 「これは紛れもなく愚かな行為だと、インフラストラクチャー・キャピタル・アドバイザーズのジェイ・ハットフィールド最高経営責任者(CEO)は週末にブルームバーグ・ニュースに語った。」 トランプ氏が考えを改めて方針転換することを期待している人々は、自分たちが向き合っている嵐の強さを見直した方がいいだろう。週末にはゴルフを楽しんでいる自身の動画を投稿している。悪いニュース? それがどうした。 トランプ氏本人は、批判の的となっている関税について、世界が必要とする薬に例えている。「米国を再び偉大に!」と自画自賛した。トランプは戦略不在の領域で活動している。彼の目標の多くは、自己顕示欲や自己保全に関わるものだ。 トランプ氏へ立法的な対抗措置を取るほどの資質と強さを示せずにいる。トランプ氏は上級顧問の意見もほとんど聞かないが、仮に耳を傾けたとしても、彼らの多くはすでに関税政策を強く支持しているため、違いは生まれないだろう。 トランプ政権は、アナリストや批評家を回避しようと、見せかけの数学的公式や行き当たりばったりの歴史的根拠、洪水のようなニュースの発信を今後も続けるだろう。トランプ氏が独断的かつ不必要に引き起こした可能性のある景気低迷は、来年の中間選挙までに有権者の生活や仕事、政治的選択に深く影響を及ぼすことになるだろう。米紙ニューヨーク・タイムズの元編集者・記者で、著書に「TrumpNation:TheArtofBeingtheDonald」。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【コラム】戦略なきトランプ氏、相場急落には無関心-オブライエン