【コラム】トランプ自動車関税、中国に力を貸すだけ-フィックリング
記事を要約すると以下のとおり。
世界の自動車産業が中国に支配されていない未来を思い描いていたとしたら、その夢には別れを告げるべきだろう。 日本と韓国はEVの開発にとっても極めて薄い。今月に入ってスウェーデンのノースボルトが破産申請したことで、その傾向はさらに顕著になった。日本も過去数十年にわたって米国での投資を約束している。リショアリング・イニシアチブによれば、2021年以降、米国への外国直接投資およびリショアリング(製造拠点の国内回帰)の約半分がEV電池関連だった。もし米国の自動車産業が、経営幹部たちの主張するような電動化された未来を目指すのであれば、これらアジアの企業の成功が不可欠だ。 韓国のバッテリーメーカーは、単に米国の自動車メーカー向けにカソードやアノードを製造しているわけではない。 韓国と日本の自動車メーカーの利益が壊滅的な打撃を受ければ、そこから収益を得ているバッテリーメーカーも次に苦境に陥るだろう。BYDは先に、5分で充電可能なEVシステムを発表した。オバマ政権が2012年に中国の太陽光パネルの重要原料ポリシリコンの米国内生産を壊滅させる事態を招いた。トランプ氏がホワイトハウスに返り咲いて最初に行った行政措置には、自動車メーカーに電動化を促すルールの撤廃、EV充電設備への資金供給停止、排ガス規制の緩和などが含まれていた。保護貿易主義は、短期的な競争に勝つための道筋では決してない。トランプ氏は、中国以外で構築された繊細なサプライチェーンのつながりを破壊することで、中国が自動車産業を支配する未来を自ら保証しているようなものだ。このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)原題:Trump’s25%TariffHandsChinatheCarIndustry:DavidFickling(抜粋)ThiscolumndoesnotnecessarilyreflecttheopinionoftheeditorialboardorBloombergLPanditsowners.。
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