【米国市況】株反発、関税警戒でドル高-円は152円台半ばに一時下落
記事を要約すると以下のとおり。
10日の米株式相場は反発。メタ・プラットフォームズはこれで16営業日続伸。 「S&P500種が2カ月に及ぶ膠着(こうちゃく)状態を脱するには、ネガティブサプライズの小休止が必要かもしれない。」予想を上回る好調な企業決算受け強気に マグニフィセント・セブンに関するブルームバーグの指数は0.4%高。小型株で構成するラッセル2000指数も0.4%高で引けた。ただ、そうした中でも市場は驚くほど落ち着いていると分析した。まだ結果が分からないことを基にして投資の決定を下せば、事態が反対方向に動いた場合、間違えるリスクが高まると述べた。 ただ、明日以降に重要イベントを控え、この日はそれほど大きな値動きにはならなかった。外為 外国為替市場ではドル指数が続伸。 円は他の主要10通貨全てに対して下落した。 JPモルガン・チェースのストラテジスト、ミーラ・チャンダン氏とアリンダム・サンディリア氏は、関税を巡るめまぐるしい動きを踏まえると「関税措置によってドルが第1四半期に大幅に上昇するとは、もはや言えないかもしれない」と述べた。 マネックスの外国為替トレーダー、ヘレン・ギブン氏は、円が先週、対ドルで約2.5%上昇したことを受け、利益確定の動きが見られたと指摘。需給ひっ迫の兆候と、地政学的緊張の高まりが価格を押し上げた。先週までは週間ベース3週連続で下げ、昨年9月以来の長期下落局面となっていた。現物トレーダーは中東の緊張激化にも注目している。ヘッジファンドは過去2週間にWTIのロングポジションを手じまい、ショートポジションを2カ月ぶり高水準に膨らませた。上段:WTIのプロンプトスプレッド出所:CME、ブルームバーグ・ドル指数 トランプ政権は先週、予定通りに対中関税を発動。トランプ米大統領が表明している鉄鋼・アルミニウム関税の発表を控え、金融市場では世界的に不透明感が深まった。米政権から相次いで打ち出される貿易への脅威が、安全資産の需要を押し上げている。「トランプ氏は同盟国も敵対国も関係なく、関税で脅し、予想がつかない。」金スポット価格(右軸)とブルームバーグ・ドル指数(左軸)出所:ブルームバーグ トレーダーらは米金融政策の方向性を把握しようと、11日と12日に行われるパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の証言も注目している。 それでも金には価値保存という役割があり、不確実性の時代に投資意欲を喚起し続けている。これで3カ月連続での準備拡大となった。民生証券のリポートによると、これは2000億元(約4兆1600億円)に上る可能性がある。
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