【米国市況】円は一時対ドル152円付近、貿易戦争の脅威後退で株反発
記事を要約すると以下のとおり。
5日の外国為替市場ではドルが下落。日本の賃金統計が強まった。ユーロは対円で一時1.1%下げ、1ユーロ=158円80銭を付けた。 ドル・円の1年物リスクリバーサルは、昨年10月中旬以来で最も強気な円見通しを示している。50日間移動平均を割り込んだ。「ドルは強いガードになるだろう」とブルームバーグテレビジョンで述べた。大半のセクターが上昇した一方、一部のハイテク大手から発表された四半期決算は好感される内容ではなかった。グーグルの親会社アルファベットが決算を受けて約1年ぶりの大幅安となった。ネーションワイドのマーク・ハケット氏は今年最初の数週間に流れた一連のニュースを引き合いに、ボラティリティーはいつ発生してもおかしくないことを投資家がいかにボラティリティーをくぐり抜けたかに比べれば、最終的な今年の株価パフォーマンスははるかに重要性で劣ると同氏は指摘。 先週の市場では中国のスタートアップDeepSeek(ディープシーク)の登場で、エヌビディアの時価総額が5000億ドル吹き飛んだ。「マグニフィセントセブン」はこの2年間、S&P500種上昇分の半分以上に寄与してきたが、利益の伸びは減速しつつある。「変動が大きいマクロニュースで過小評価されてきたバリュー株に押し目買いのチャンスが生まれても、罠に落ちないよう注意が必要だ」と述べた。同社は投資家ビル・アックマン氏の投稿に対する懸念を証券取引委員会(SEC)に伝えた。最近ではディープシークの例が示すように、今後の試練は予測不能な事象になるからだという。「それが何であるかはそもそも分からない」と語った。米国債利回りは今年の最低を更新。相場の上昇は統計発表前に始まっていた。10年債利回りについては短期的に4.25-4.75%のレンジを同氏は予想している。 FOMCは昨年3度にわたって政策金利を引き下げた。原油 原油先物相場は続落。 ラボバンクのグローバル・エネルギー・ストラテジスト、ジョー・デローラ氏は「米中貿易戦争が需要に及ぼす悪影響と世界的な供給量の増加が、原油価格の足かせとなっている」とリポートに記した。関連記事:トランプ氏、イランの「繁栄」認める新たな核合意に意欲-姿勢軟化か ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は2.3%)安の1バレル=71.03ドルで終了。貿易戦争への懸念が安全資産への逃避需要を押し上げている。その後、ウクライナ停戦計画を巡るブルームバーグの報道が伝わると上げ幅を縮めた。関連記事:JPモルガン、40億ドルの金地金を米国に-関税懸念で輸送ラッシュ ストーンXグループの市場分析責任者、ローナ・オコネル氏は、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の保管庫に金塊が流れ込んでいることで需給のタイト化に拍車が掛かっていると指摘。 ニューヨーク商品取引所の金先物4月限は、前日比17.20ドル(0.6%)高の1オンス=2893.00ドルで引けた。
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