中国、関税巡りトランプ次期政権に報復も－緊張と不確実性高まる恐れ

中国とトランプ次期米政権との間で、緊張と不確実性が再び高まる恐れがある。
昨年は景気拡大の3割程度を貿易黒字がけん引。
China'sTradeSurplusLargestSince2015Tradesurpluswasworth5.2%ofGDPlastyearSource:WorldBank,Chineseofficialdata,Bloombergcalculations　　習近平国家主席はデフレ継続や消費需要の低迷、不動産不況の長期化、人民元の下落圧力といった数多くの課題に直面しているが、外国市場への依存はこうした中国が抱える課題の克服をさらに難しくする。
しかし、米国など主要貿易相手国での保護主義の高い成長要因の一つである輸出を脅かす公算が大きい。
ただ、欧州連合（ＥＵ）や新興国が追随して中国を標的に関税を続ける中で、中国以外の地域からの調達を増やしたりしている企業もある。
ベトナム　　対中関税強化で一部の製造業が米国に戻ってくることが期待されているが、そのほとんどはベトナムなどの市場に流れている。
2国間貿易収支で見ると、ベトナムの対米貿易黒字は今や中国とメキシコに次ぐ世界3位だ。
China’sManufacturedGoodsStillMostlyEndUpintheWestShowsfinaldemandforChina’sexportmanufacturedvalue-addedSource:BloombergEconomics,basedonAsianDevelopmentBankdata　　米国が中国に新たな関税を課した場合、中国は以前と同様、関税で報復することが可能だ。
　「米国の対中輸出規制にもかかわらず、24年に堅調な成長が見られたことにより、重要な鉱物や磁石、バッテリーなどの輸出に対する独自の規制や制約をさらに強化する自信を得ているかもしれないとの見方を示している。」