【コラム】米株はバブル状態なのか、伝説的投資家の警告-レビン
記事を要約すると以下のとおり。
S&P500種株価指数は長期的には上昇すると多くの人が思い込んでいる。しかし、シーゲル氏とボーグル氏の原則を信奉する筆者でさえ、「株は常に上がるというマントラがほぼ普遍的に受け入れられていることに不安を感じ始めている。」マークス氏が言うように、インターネット・バブルの重要な特徴の一つは、株式投資における「負けるはずがない」という姿勢だ。長期で見れば株価は低迷しないとの考えが熱狂的な買いを促し、株価が上昇の一途をたどるのもそれと同じだ。 これが米株式市場は無敵だという評判を高め、上場投資信託(ETF)を含め米株に何兆ドルもの資金を流入させる要因になっている。 米連邦準備制度理事会(FRB)の2022年のデータによれば、株式を保有する世帯の割合はかつてないほど高まっている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)による最新のファンドマネージャー調査では、米株へのアロケーションが過去最高となった一方、現金ポジションは過去最低水準となった。 今後1年間の予想利益をベースにしたS&P500種のPERは足元で約22倍で推移している。しかし、PERが高いだけでなく、利益への期待も高い。 繰り返しになるが、筆者はシーゲル教授の著書にまつわる事実に多くの人がその考えを信じ切っているのが心配なのだ。バリュエーションが異例な水準に高まった後には低リターンの期間が訪れる傾向があるということだ。 次に打つべきステップとして賢明なのは、あまり人気のない投資先の一部を再び検討することだろう。今は不人気極まりない新興国株だが、2000年代には、米株の低迷時にはアウトパフォームできることを証明している。動き出すのが遅れて最後の1人になりたい人はいないはずだ。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【コラム】米株はバブル状態なのか、伝説的投資家の警告-レビン