英国債の混乱、1976年の債務危機を彷彿-再び緊縮財政迫られる恐れ
記事を要約すると以下のとおり。
英国債市場の最近の混乱は、2022年の「
トラス危機」と比較されているが、むしろ1970年代の債務危機を彷彿(ほうふつ)とさせる。 通常、利回り上昇は通貨を支えるが、9日午前にポンドは1.23ドルを割り込み、2023年11月以来の安値をつけた。その見返りとして、政府はIMFが課す緊縮財政に同意した。同氏が予算案で見込んだ99億ポンド(約1兆9000億円)という財政のわずかなゆとりは失われ、予算責任局(OBR)が財政見通しの更新を予定する3月26日を前に不安定な状況が生まれる恐れもある。それがIMFによる救済につながったとし、「今のところそのような状況にはないが、財務相にとっての悪夢の一つに違いないと語った。」 ウィール氏は、日々の支出を税金で賄うという自ら課した財政ルールに対して、わずかなゆとりしか残さなかった。 ドイツ銀行は、利回り上昇による追加費用を約120億ポンド増加すると試算。英政府債務は1960年代前半以来の高水準となっている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 英国債の混乱、1976年の債務危機を彷彿-再び緊縮財政迫られる恐れ