世界の富豪さらに豊かに、24年に資産10兆ドル達成－マスク氏らけん引

世界の富豪トップ500人の資産は2024年にさらに大きく増え、合計の純資産額が10兆ドル（約1570兆円）という新たな節目を達成した。
これらテクノロジー業界の大物8人だけでも、資産は年初から6000億ドルのうち、43％を占めた。
ブルームバーグ・ビリオネア・インデックスの集計開始以来、1位と2位の純資産額の差としては過去最大を記録した。
その原動力となったのはハイテク7社で構成する「マグニフィセント・セブン」で、マスク氏のエヌビディアなどが含まれる。
選挙翌日のパフォーマンスとしては過去最高となった。
　また、トランプ氏の勝利は暗号資産（仮想通貨）の歴史的な爆上げを誘発。
暗号資産交換業者バイナンス・ホールディングスの趙長鵬最高経営責任者（ＣＥＯ）の純資産は60％増の111億ドル。
クリスマス明けの株安で12月11日につけたピークの10兆1000億ドルから若干減少した。
勝ち組ドナルド・トランプ氏：次期米大統領の資産は、過半数株を保有する自身のソーシャルメディア運営会社トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループの株価上昇で急増した。
ジェンスン・フアン氏：エヌビディアＣＥＯの純資産は24年に、760億ドル増えた。
マーク・ザッカーバーグ氏：メタ株価が70％近く値上がりしたことが追い風となり、純資産は24年に14％増えた。
中国の不動産危機や当局による有力ハイテク企業への締め付けで資産が目減りしていた過去3年から持ち直した。
中国人富豪の中で最大の落ち込みとなった。
元財務アドバイザーによる詐欺被害に遭ったと主張したことで、グルポ・エレクトラの株価が急落したことが背景。
ペソ急落による為替の逆風に加え、6月のメキシコ大統領選で左派のクラウディア・シェインバウム氏が勝利し、市場が低迷したことが響いた。