米選挙後のドル高トレンド、「荒波」に突入-ドル売りシグナルが点灯
記事を要約すると以下のとおり。
米大統領選でのトランプ氏勝利を受けたドル高が頭打ちになる可能性が幾つかの主要なマーケット指標で示唆され始めている。 野村インターナショナルのG10通貨スポット取引責任者、アントニー・フォスター氏は「米大統領選後のドル高トレンドは確かに荒波に突入しつつある」と述べた。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は年初来で5.3%上昇している。 他の主要通貨のファンダメンタルズに関する投資家の見方も一因になっている。 野村のフォスター氏は「ユーロに対するセンチメントは今、非常にまちまちで、一部ではパリティ(等価)到達やパリティ割れが指摘されている一方、押し目買いの好機と見る向きもある」と指摘。フォスター氏は「選挙後のドル高は相対的な利回り動向から判断すると行き過ぎであり、短期的には直近の高値を取り戻すのは難しいだろう」とコメントしている。 JPモルガンのアサブレ氏は「過去1週間では世界的にドルに対する全体的なネットの売りが見られた」とし、「資産運用会社はユーロやポンドに対して若干のドル買いを行ったが、マクロヘッジファンドによる対ユーロでのドル売りで相殺されたと話した。SpeculatorsStuckwithDollarLongsAfterElectionResultsTheyholdsome$17.7billioninlongwagersonthegreenbackSource:CFTC,BloombergNote:DataincludesnetfuturespositionsrecordedbyCFTCthroughNov.12,2024 ゴールドマン・サックスのストラテジストは今月、ドルが「より長期にわたり」堅調さを維持すると予想する理由を挙げ、長らく保持してきたドル安見通しを放棄。「これらの政策が実施されなかったり、効果がなかったりすれば、多少の下落余地はあるが、ドルを巡るリスクはなお上方に傾いている」との見方を示した。
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