裏切り続ける円、25年こそ反発とストラテジスト予想-金利差縮小
記事を要約すると以下のとおり。
円高見通しが2年連続で
外れる公算が大きい為替市場では、3度目の正直が2025年にはやってくるとストラテジストらはみている。外国の株式や債券に向かっていた投資資金が国内に回帰する可能性もある。 みずほ証は25年末までに130円まで円高が進むと予測。サクソのチーフ投資ストラテジスト、チャル・チャナナ氏は米経済が減速すればFRBの利下げを促す可能性があると指摘する。さらに貿易関税、減税、規制緩和を主張するトランプ氏の政策で利益を得ようとする「トランプトレード」が活発で、ドルは通貨バスケットに対し22年11月以来、2年ぶりの高値を付けた。トランプ政権下でもFRBや他の通貨と比較した円相場の下支え要因になると読む。 野村証の後藤氏は、日本の通貨当局による円安けん制発言や円買い介入のリスクも今後ドルの上値を抑える可能性があると指摘する。トランプ氏の米大統領選勝利が大きな不確定要素で、円が140円を抜けて上昇するのは難しいとみている。これは日米の絶対的な金利差が維持され、リスク選好の環境下でドル堅調の流れが続くことを意味するものだ。7-9月の直接投資と証券投資の流出額は、インフレ率も加味した日本の実質金利が米国に比べ圧倒的に低いため、ドル安・円高は続かないとし、25年末のドル・円レートの予想を154円50銭としている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 裏切り続ける円、25年こそ反発とストラテジスト予想-金利差縮小