GPIF改革10年、「脱・国内債」の分散投資で果実-累積収益120兆円超
記事を要約すると以下のとおり。
年金積立金管理運用独立行政法人(
GPIF)が、国内債券偏重の運用を見直した改革から31日で丸10年を迎える。 日銀による「異次元緩和」政策の導入から2カ月後の13年6月。 その後、GPIF改革によって国際分散投資の重要性が見直されるきっかけになったと指摘する。思惑が一致 こうした動きの背景には、安倍晋三元首相の経済政策「アベノミクス」の存在があった。 三谷氏は「政権側から株式比率を高めるべきじゃないかとの見方が強まっていた」と話す。運用改革によって株式投資の比率が高まれば、成長のための巨額資金が企業に向かうことを意味した。 現在は国内外の債券と株式にそれぞれ25%を等分に振り分ける資産構成で運用を始めた01年から運用改革までの13年間で稼いだ約41兆円の3倍近くに当たる規模だ。 年金運用に詳しい大和総研の菅野泰夫主席研究員は「巨額のリターンにつながったのは結果論の側面もあるが、特に外国株式の比率を増加させた点などは評価できるし、総じて投資判断としては良かった」と語った。 GPIFは個別銘柄の選択が禁じられているほか、年金加入者の利益以外を追求してはいけない「他事考慮の禁止」といった制約がある。運用資産額は着実に増加直近では約255兆円に出所:GPIF注:24年度は6月末時点 GPIFは基本ポートフォリオを5年に1度見直しており、次回は25年3月末がめどとなる。ブルームバーグが9月に公表した調査結果では、アナリストの約半数が国内株比率の引き上げと外国債比率の引き下げを予想している。
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