債券が至る所で売られる-トレーダーが米利下げへの賭けを縮小
記事を要約すると以下のとおり。
投資家が米利下げペース鈍化の可能性について思案する中、オーストラリアから日本まで至る所で債券が売られている。ニュージーランドの10年物利回りは一時7bp上昇、日本は2bp上昇して0.975%と、2カ月ぶり高水準に迫った。 「センチメントが極端に弱気な市場でも、債券が売られていると、TDセキュリティーズのシニア金利ストラテジスト、プラシャント・ニューナハ氏(シンガポール在勤)はニュージーランドの債券を例に挙げて述べた。」 アポロ・マネジメントなどは、成長改善で利下げ幅が小さくなる可能性を考慮し、米10年債利回り来年5%に上昇することを見込んでいる。 スワップ金利は、オーストラリア準備銀行が来年8月末までに政策金利を50bp程度引き下げることを示唆しているが、これは9月の政策決定会合後に織り込まれていた利下げ幅の半分。みずほセキュリティーズシンガポールの債券セールス担当副社長、ルシンダ・ハレムザ氏は「中東情勢緊迫化またはハリス候補の米大統領選勝利によって、より大幅な上昇となるリスクがある」と警鐘を鳴らした。 ウェイ・リ氏ら同社のストラテジストはリポートで「FRBが市場が予想するほど大幅な利下げを行うとは考えていない」とし、労働人口の高齢化、持続する財政赤字、地政学的な分裂などの構造的変化の影響にで「中期的にはインフレ率と政策金利は高止まりする」と予想した。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 債券が至る所で売られる-トレーダーが米利下げへの賭けを縮小