【コラム】ぶれる植田日銀、ツケ払わされるのは円相場-モス
記事を要約すると以下のとおり。
石破茂首相は日本銀行に幾分か物申したものの、金融政策に口出ししない考えを示した。今月は対ドルで約4%下げ、政府が今年先に市場介入し円安に歯止めをかけた時の水準に近づいている。 政府・日銀によるタイミングを見計らった数回の円買い介入を除き、円高を後押しした要因は何だったのか、そして、それらの要因が現在も同じように影響力を持っているのかを検討する価値はある。 ほとんどのエコノミストが日銀が刺激策の撤回を継続すると予測する中、植田和男総裁をはじめとする日銀当局者は最近、ゆっくりと時間をかけたアプローチを強調している。追加引き締めを正当化するため、日本経済は予想を上回るパフォーマンスとなる必要はなく、当局の期待通りに推移すればよかった。もっともな意見だが、植田氏が引き締めに及び腰のようにも見えた。1ドル=160円という数十年ぶりの安値を付けた7月と比べると、このところ円高傾向だ。RenewedWeaknessTheyen'simpressiverallylastquarterhasfizzledSource:Bloomberg インフレ目標、特に2%という数字が1990年代後半から世界中のトレンドとなっているのは周知の事実だ。 過去数十年にわたり敬遠されてきた為替介入が、正当な手段として復活したのだ。米連邦準備制度は中央銀行の中でも最も注目され、歴史的にグローバルなペースセッターとなってきたが、ローカルな力学も重要だ。日銀の本音は恐らく、再び引き締めを行い、政策金利を現在の0.25%から1%に徐々に近づけたいというものだろう。以前はブルームバーグ・ニュースの経済担当エグゼクティブエディターでした。
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