【日本市況】日経平均一時４万円台、リスク志向－けん制警戒で円戻す

15日の日本市場では株価が上昇して日経平均が約3カ月ぶりに一時4万円の大台を回復した。
景気刺激策観測から中国経済への期待も膨らみ、米中景気期待から日本株に買い注文が先行した。
　米半導体大手エヌビディア株が米国市場で終値として史上最高値を更新するなど半導体関連が高い。
関連記事：エヌビディア株が6月以来の安値を付けて信用取引の期日売りが終わりつつあるとして、人工知能（ＡＩ）や半導体相場が期待できると予想した。
為替相場が前週末の日本株終値時点と比べて円安で推移し、電機や機械といった銘柄に買いが入った。
「滞留時間が短かったため需給面でのしこりも乏しく、戻り売り圧力は和らぎそう」と述べていた。
　しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンドマネジャーは、堅調な米国経済に加えて景気刺激策が打たれる中国景気も失速する状況ではないとして「米中の状況を考えると、マクロ環境的には売り材料がない上、日本株は割安なので買いが入っているのだろう」と語った。
米国の緩やかな利下げ継続で見方が一致する中、ドルを買い上がる理由も薄れているとして「東京勢にとっては利益確定も含め、ドルを売っておきたい水準なのかもしれない」と述べた。
  債券　　債券相場は中長期債が下落。
日本の連休中に為替市場で円安が進んだことも「日銀が利上げしやすくなるとの連想が働き、どちらかというと弱い材料だ」と述べた。