ドル、22年９月以来の好パフォーマンス－スポット指数は1.6％上昇

ドルは週間ベースで2022年以来の好パフォーマンスとなった。
　対ドルで売られたのは、おおむね米国の金利を下回ると見込まれている他国・地域のＧ10通貨で、円は4.4％下落して09年以来最低のパフォーマンスとなった。
「本塁打」級の米雇用統計、ＦＲＢの肩の荷軽減－労働市場の懸念後退　　ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、アループ・チャタジー氏は「米金融当局について、過去数カ月は他国・地域の中央銀行の場合よりも一段と積極的な利下げが織り込まれてきた」とした上で、「労働市場が予想よりも底堅いことを示す兆候は、積極的な米利下げ幅は計50ベーシスポイント（ｂｐ、1ｂｐ＝0.01％）程度と、3日時点の60ｂｐ強から圧縮されている。
イングランド銀行（英中銀）のベイリー総裁は一段と「積極的」な利下げの可能性を示唆した。
　中東の紛争を背景に、ドルは7－9月（第3四半期）に四半期ベースで今年最悪のパフォーマンスを記録したばかりだ。
　一方、米商品先物取引委員会（ＣＦＴＣ）の最新データでは、ドル弱気派には完全に敗北を認める用意はないことが示された。