ＦＲＢの利下げ開始待つ世界の中銀－日銀総裁会見まで市場の緊張続く

米国の金融緩和サイクルが今週始まれば、世界経済の地殻プレートが変動する。
CentralBankRateDecisionsThisWeekSource:BloombergNote:Mappeddatashowratedecisionschedulesfordistinctcentralbanks　　その過程で、主要20カ国・地域（Ｇ20）およびそれ以外の国々の中銀が、政策手段の調整に乗り出す。
　　南アフリカ共和国は2020年以来の利下げが適切な措置と判断するのか、あるいは0.5ポイント引き下げを選ぶのかについて、トレーダーたちは神経をとがらせ、議論を交わしている。
日銀による次の利上げのヒントを求めるトレーダーの緊張状態は週末まで続くことになる。
　デフレの悪循環に苦しんでいる兆候がデータで示された中国の金融政策発表も予定されており、米国に次ぐ世界2位の経済大国に注目が集まる可能性もある。
Consumers'ViewsofCurrentConditionsReadingisamongtheweakestonrecordoutsideofthepandemicSource:UniversityofMichigan　　消費回復の兆しが見られるにもかかわらず、ＦＲＢが17日発表する8月の住宅着工件数は持ち直しが示されそうだ。
7月は2020年5月以来の低水準だった。
アジア　　注目は植田日銀総裁だ。
台湾は19日に金融政策を発表する。
　イングランド銀の金利変更は予想されていないが、債券ポートフォリオの縮小を加速させるかどうかという判断に投資家は注目。
　トルコは6会合連続で政策金利を50％に低下したもようで、中銀は19日に2020年以来の利下げに踏み切る可能性もある。
何人かの政策委員会メンバーが発言する予定で、ラガルド総裁は20日に3年半ぶりの金融引き締めが決まると予想している。
コンセンサスは25ｂｐの引き締めを行い、政策金利を10.75%PolicymakersforecasttotightenforfirsttimeinmorethanthreeyearsSource:Centralbank,nationalstatisticsagency,BloombergNote:Sept.CPIdataviacentralbanksurvey　　中南米では他に、アルゼンチンの経済状態を示す幾つかの重要データも注目される。