【米国市況】株下落、米雇用統計で景気懸念再燃-ドル一時141円78銭
記事を要約すると以下のとおり。
6日の米株式相場は下落。 8月は非農業部門雇用者数が前月比14万2000人増と、5カ月ぶりに低下した。一時的なレイオフ増加の流れが反転したことを映している。 市場関係者の間では、予想される米利下げがどの程度の幅になるかを巡ってさまざまな見解が示されている。「これは最悪のアプローチではない。」 米国債相場は雇用統計や金融当局者の発言を受け、9月FOMC会合での50bpの利下げを織り込む動きが一時強まったが、そうした動きは再び失速した。国債直近値前営業日比(bp)変化率米30年債利回り3.66%-0.15%米2年債利回り3.72%-0.90.15%米10年債利回り3.66%-8.3-2.21% 米東部時間16時32分 為替 外国為替市場では、9月FOMC会合でどの程度の利下げが行われるかについて見解が割れている。ドル上昇はショートポジションの「買い戻しによるものだ」と述べた。「来週の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)は脇役のような扱いになっていたが、9月の利下げ幅が0.25ポイントになるか0.5ポイントになるかを決める要因になるかもしれない」と述べた。その後、143円台後半まで下げる場面もあったが、再び買いが優勢になると141円78銭を付けた。 円には一段の上昇余地があると、アムンディのチーフストラテジストはみている。「円のフェアバリューはこれまで140円だったし、現在でもそうだと、われわれは考えている」と続けた。週間ベースでは11カ月ぶりの大幅下落となった。8月の雇用統計を受けて米連邦公開市場委員会(FOMC)が大幅利下げに動くとの観測が強まる一方、ここ数週間にわたり原油相場の重しとなってきた原油消費の減退というシナリオを裏付けることにもなった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」は、10月から日量18万バレル相当の減産を1年かけて段階的に巻き戻す長期計画は維持され、完了時期が2025年12月に2カ月先送りされた。 エリック・リー氏らシティグループのアナリストは「OPECプラスによる減産巻き戻しの先送りや、地政学的情勢、ポジショニングがブレント原油の価格を1バレル=70-72ドルで支えている」とリポートで分析。ロンドンICEの北海ブレント11月限は2.2%下げて71.06ドルで引けた。 ブルー・ライン・フューチャーズのチーフ市場ストラテジスト、フィル・ストライブル氏は「FOMCが50bpの利下げを実施し、それ1回で終わってしまうこと」が金のトレーダーが抱いている懸念だと指摘。
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