格安サイトTemuのＰＤＤ、時価総額８兆円失う－中国経済に新たな警鐘

中国では、景気停滞によって最も手頃な商品の需要も減退しつつある。
　陳磊最高経営責任者（ＣＥＯ）は決算発表後の会見で、景気が減速する中で売上高と利益が減少するのは「避けられない」と、少なくとも8回言及した。
ＰＤＤの米国預託証券（ＡＤＲ）は26日、29％安と上場来最大の下落率で引け、550億ドル（約8兆円）相当の時価総額を失った。
　ロベコ香港のアジア太平洋株式責任者、ジョシュア・クラブ氏は「中国の消費者の弱さが大きな問題だ」と指摘。
　陳氏は決算発表の電話会議で、「消費者は品質と値段のバランスを取り、よく考えて決断を下すようになっているとし、「それに応えるため、われわれは質の高いブランドやメーカーと協力し、こうした多様な需要に応えるカスタマイズ商品を開発してきたと語った。」
同社幹部は26日、将来的な機会を生かすため、大型投資を行うと表明した。
　当局は景気が減速しても十分な雇用を確保するため、国有企業に採用や職業訓練を強化するよう求めている。
ここ数年、学習塾から金融に至るまで、多くの投資家はなおＰＤＤが不安定な経済の中で少なくとも同業他社を上回ると期待している。