ＥＣＢ､より速いペースで利下げへ-景気悪化でエコノミストが予想変更

欧州中央銀行（ＥＣＢ）は、成長とインフレが共に減速する経済を活性化させるため、これまで想定されていたよりも速いペースで金利を引き下げるだろう。
　ＥＣＢの成長・インフレ予測は下方修正されると見込まれ、大半の回答者は政策金利が2025年末までに景気刺激的な領域に入ると予想している。
長らく低迷している製造業に続いてサービス業が縮小し、企業と消費者の両方に不透明感がまん延している。
ウクライナと中東では戦争が続いており、トランプ次期米大統領は貿易関税をちらつかせている。
　エコノミストも同様で、12月の0.5ポイント利下げを予想したのはＪＰモルガン・チェースのチームのみだった。
　回答者の約53％がこの文言の修正を予想したが、金利の方向性について明確な指針を示すと考えているのは3分の1にとどまった。
政策委員会内の意見は分かれているが、チーフエコノミストのレーン理事は1.5－2.5－2.5％の間と回答。
また、ほぼ3分の2が来年末までに金利が景気刺激的な水準になると予想した。
EuroZonetoSeeWeakerGrowthandInflationin2025Source:BloombergsurveyofeconomistsconductedNov.29toDec.4Note:Percentagesmaynotaddupto100duetorounding　　インフレ率が中期的目標の2％を下回ることは、上回るよりも大きなリスクだとする回答はほぼ3分の2で、2カ月月前の55％から増加した。