高まるＥＣＢ利下げ観測、相互関税の経済・物価押し下げ影響見込む

欧州中央銀行（ＥＣＢ）に対する利下げ期待が高まっている。
当局者からの明らかなサインはないものの、エコノミストらは4月の政策委員会会合での金利引き下げに確信を強めている。
　ドルが上昇するとの予測に反して下落していることも、ユーロ安による輸入コスト上昇の懸念を和らげている。
準備預金金利1.75％に向けた、さらなる利下げの可能性も排除しないという。
　相互関税の発表後、確信を弱めている当局者もいる。
　 出所：ブルームバーグ　　ＥＵの執行機関、欧州委員会のフォンデアライエン委員長は米国との衝突は避けたいとして、今後交渉による解決を図る考えを示した。
　投資家はユーロ圏インフレ率見通しは、約1カ月前の2％から1.5％に低下した。
　ダンスケ銀行のチーフストラテジスト、ピエト・クリスティアンセン氏は、4月の会合で利下げが行われると予測しているが、その一方で、今後の対応に関するコミュニケーションが重要と強調する。