米10年国債利回り、ベッセント財務長官はなぜ重視するのか-QuickTake
記事を要約すると以下のとおり。
金融ニュースは常に数字が並ぶが、何よりも重要な数字がある。現政権の政策が「インフレなき大幅成長」につながると考えるベッセント氏は、今後も利回り低下が続くと見込む。22年には米金融当局の積極的な利上げ開始を受け大きく動いた。投資家にとって年率のトータルリターンを示すとも言える利回りの方が重要だ。だがその期間によって金利と金利差は全く異なる状況を示唆し得る。結果的に10年債は、リスクのない借り入れのコストに関する世界有数の指標だ。新型コロナウイルス流行で市場が混乱していた20年3月には0.31%まで低下したが、23年10月に5%強を付けた。もし利回りが上昇すれば、政府の債務返済コストが膨らむだけでなく、借り入れが必要な米消費者や企業は痛手を受ける恐れがある。 長期金利の動向は、金利低下が逆風となる。投資家は漫然とではなく、他資産のリスクとリワードを比較できる手軽な尺度だ。投資家がより大きなリスクを負うことで得られる利益が相対的に減る可能性もある。これまで10年利回りは常にこれほど重要だったか? 数十年前は、四半期ごとに公表され、FF金利に関する数年先までの当局者見通しを示すドット・プロット(金利予測分布図)などが重視されている。米財務長官が自身にとって最重要と表明している今は特にそうだ。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 米10年国債利回り、ベッセント財務長官はなぜ重視するのか-QuickTake