米民間雇用者、予想大きく下回る7.7万人増－７月以来の低い伸び

2月の米民間雇用者数は昨年7月以来の小幅な伸びにとどまった。
　ＡＤＰのチーフエコノミスト、ネラ・リチャードソン氏は「政策の不確実性や個人消費の減速が先月の人員削減あるいは雇用鈍化につながった可能性がある」と発表文で指摘。
上段：民間雇用者数の増減、下段：転職者の賃金変化率（折れ線グラフ）出所：ＡＤＰリサーチ・インスティテュート　　労働市場の減速は最近のデータに示されている。
　2月のＡＤＰ統計では、貿易や運輸、公益、教育、ヘルスケアなどサービスセクターでの雇用削減が目立った。
悪天候が全体の雇用悪化に大きく影響した可能性が示唆される。
労働市場の下支えとインフレ抑制のバランスを取ろうと努める米金融当局は、雇用悪化の兆候を注視している。
同じ職にとどまった労働者の賃金は4.7％上昇した。