米国債オプション、一段の急激な売りを警戒－10年物利回り4.5％視野

米大統領選挙が間近に迫る中、トレーダーらは、今後の 重要な局面で債券の損失がさらに拡大し、ボラティリティーが高まると見込んでおり、米国債のオプション市場では、弱気のトーンが広がりつつある。
トレーダーが新たに保有するポジションの規模を示す未決済建玉は、5月以来の高水準となる10年債利回りが現在の4.5％を視野にしていることを裏付けている。
TradersHedgeUS10-YearYieldRiseto4.5%PositioningbuildsinDecember109.50putstrikeoverrecentsessionsSource:Bloomberg,CME　　ポジションには多少の変動が見られるものの、未決済建玉は約10万7000枚程度と、高止まり状態にあり、トレーダーが債券相場の大幅安に備えたヘッジを維持していることが反映されている。
今後は一段と大きな相場変動が見込まれ、先物市場におけるレバレッジ解消が長期化する可能性もある。