米利下げペース、織り込み不十分か行き過ぎか－雇用情勢にも不確実性

米連邦準備制度が金利をどこまで引き上げるか予測で苦労した債券トレーダーらは、金利引き下げ局面でも同じように悩ましさを感じている。
　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が17、18日に開く会合で、2020年以来の利下げを決定することがほぼ確実視されているが、こうした見解の相違こそ投資家にとって問題の核心といえる。
非農業部門雇用者数の伸びは前月比14万2000人と予想を下回り、3カ月でどの程度速く、あるいはどこまで深く金融緩和を進めるかを巡る議論を覆すほど急激な鈍化ではなかった。
2年国債利回りは低下したが、現実が浸透すれば、ここから上昇することになりそうだと見解を示した。