発がん性疑われる食品着色料、ＦＤＡはなぜ禁止決断したか-QuickTake

発がん性が指摘されている合成着色料「赤色3号」が近く米食品医薬品局（ＦＤＡ）から禁止される。
　2023年にカリフォルニア州が、27年までに禁止する方針を打ち出したことでこの問題の注目度が高まった。
関連記事：がんとの関連指摘、合成着色料で、せき止め薬から栄養ドリンクまでさまざまな製品に含まれる。
ただメスには確認されなかった。
またアボット・ラボラトリーズの栄養ドリンク「エンシュア」のいちご味、コストコやライト・エイドで販売されている胸焼け薬、武田薬品工業の注意欠陥・多動性障害（ＡＤＨＤ）治療剤「ビバンセ」、せき止めシロップなどにも含まれる。
マラスキーノチェリーのメーカーをはじめとする食品業界のロビー活動が影響したとの見方がある。
だがマウスでがんが見つかったという実験結果は、請願を受けたＦＤＡが再考するには十分な内容だった。
ペンシルベニア州議会にはこの着色料の禁止法案が提出されている。
企業は赤色3号の代わりに何を使用するか？ケロッグ製シリアルのラベル。
人類は15世紀以降、衣類や毛布の染色にこの虫を利用してきた。
　スターバックスは、顧客の反発で2012年に使用を中止するまで、ストロベリークリームフラペチーノなどピンク色の飲み物やケーキ類にカルミンを使用していた。