決算迫る大手銀行株に先高観、日銀利上げと持ち合い解消が業績追い風
記事を要約すると以下のとおり。
来週に四半期決算を発表する日本の大手銀行株は上昇トレンドを維持する見通しだ。 同四半期は、日銀が7月末の金融政策決定会合で政策金利の無担保コール翌日物金利を従来の0-0.1%程度に引き上げた影響が業績動向に反映される最初の決算だ。植田和男総裁は10月末の金融政策決定会合後の会見で、これまで繰り返してきた政策判断に「時間的な余裕はある」との表現を今後は使わないとし、経済・物価情勢を踏まえて予断を持たずに判断していく姿勢を強調した。6日の取引では、米国の大統領選挙で共和党のトランプ候補が勝つ可能性を織り込む動きが強まり、日米金利の上昇を材料に大幅高となった。 ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズで日本株運用責任者を務める井上純一氏とポートフォリオマネージャーのジュリアン・マクマナス氏は、持ち合い株解消の進展による明確なメリットは、売却益が自社株買いの原資として充てられることが増えることだとリポートで指摘した。 ナティクシスのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、アリシア・ガルシア・エレロ氏は、日銀にはまだできることがあると考えており、日本の銀行株の上昇はまだ続く可能性があるとみている。 各行の増配の動きも投資家が引き続き銀行株に対する興味を維持している一因だ。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 決算迫る大手銀行株に先高観、日銀利上げと持ち合い解消が業績追い風