決算迫る大手銀行株に先高観、日銀利上げと持ち合い解消が業績追い風
記事を要約すると以下のとおり。
来週に四半期決算を発表する日本の大手銀行株は上昇トレンドを維持する見通しだ。 同四半期は、日銀がさらなる金融政策の正常化を進め、追加利上げに動く可能性を示唆していることも銀行の収益や株価にとっては追い風だ。植田和男総裁は10月末の金融政策決定会合後の会見で、これまで繰り返してきた政策判断に「時間的な余裕はある」との表現を今後は使わないとし、経済・物価情勢を踏まえて予断を持たずに判断していく姿勢を強調した。6日の取引では、米国の大統領選挙で共和党のトランプ候補が勝つ可能性を織り込む動きが強まり、日米金利の上昇を材料に大幅高となった。 ナティクシスのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、アリシア・ガルシア・エレロ氏は「日銀による急速な利上げ期待を背景に、銀行セクターに熱狂的になっていたかもしれない」と述べ、インフレ率の落ち着きや米国が利下げ方向に政策転換を図ったことで日銀の「利上げの余地は狭まっている」との認識も示した。 各行の増配の動きも投資家が引き続き銀行株に対する興味を維持している一因だ。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 決算迫る大手銀行株に先高観、日銀利上げと持ち合い解消が業績追い風