日銀利上げ観測再び、自民総裁選での石破氏勝利で－市場関係者の見方

自民党が27日の総裁選挙で石破茂元幹事長を新総裁に選出したことを受けて、円は急伸、日本の国債先物は下落、日経平均先物も値下がり。
石破氏は過去の発言から、金融政策におけるタカ派として知られている。
スカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケン（ＳＥＢ）のユージニア・ビクトリノ氏：日銀政策正常化への政府の抵抗に関する不透明感が取り除かれることで、円は再び支配的な材料になりつつある。
クレディ・アグリコルＣＩＢのストラテジスト、バレンティン・マリノフ氏：新自由主義的な石破氏の予想外の勝利は、円強気派を勢いづかせる可能性がある。
さらに、過去10年の日本経済史を定義づけてきた「アベノミクス」の積極財政から逸脱する可能性がある。
決選投票前は高市早苗氏のモメンタムが強かったからだ。
漸進的な政策正常化を目指す日銀の現行方針を、次期石破内閣は広く支持するものと思われる。
サクソ・マーケッツの為替戦略責任者、チャル・チャナナ氏:これで円はまた利回り格差トレードに戻る。
従って今では銀行株が再び選好されるようになり、輸出企業の株は売られるようだ。
また高市氏ほど対中タカ派ではないようなので、日中銘柄にもまだ余地があるだろう。