日銀会合前のコミュニケーションでトレーダー混乱-利上げ時期巡り
記事を要約すると以下のとおり。
円や金利スワップのトレーダーが、日本銀行の追加利上げのタイミングを巡り困惑してる。 日銀の植田和男総裁が11月の日本経済新聞とのインタビューで、コミュニケーションの難しさは当初から指摘されていた。 昨年のイールドカーブコントロール(YCC、長短金利操作)の修正や今年3月の経済・物価情勢の展望(展望リポート)では「経済・物価見通しが実現していけば、利上げで緩和度合いを調整していく」との基本方針を示したが、市場の混乱を招いたことで日銀への批判が一気に高まった。 大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、「日銀はどうしたいのか分からない。」それを何とかしようとして複雑なコミュニケーションになっているのではないかと述べた。一部の投資家は日銀が1月に利上げするヒントと受け止め、円は対ドルでさらに下落した。 中村審議委員は5日の発言で、12月についてはまだ決定しておらず、今週発表される米国の消費者物価指数や連邦準備制度の金融政策見通しにも注目している。「今回についても日銀がまだ判断を決めかねているのだとすれば、ここから再び12月利上げ説が支配的になる可能性も残されている」と指摘した。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 日銀会合前のコミュニケーションでトレーダー混乱-利上げ時期巡り