日鉄のUSスチール買収計画、バイデン米大統領が最終的に阻止へ
記事を要約すると以下のとおり。
バイデン米大統領は日本製鉄による141億ドル(現行レートで約2兆1400億円)でのUSスチール買収計画について、国家安全保障を理由に正式に阻止する計画だと、事情に詳しい複数の関係者が語った。しかし、大統領への通知は少なくともCFIUSメンバーの1人がこの取引にリスクがあるとみていることを示唆している。10日の米株式市場でUSスチールの買収計画は激しい政治論争を招いてきた。USスチールはこの買収が事業存続に不可欠だとし、破談になった場合は本社をペンシルベニア州出身のバイデン氏はかねて売却に反対の意向を示しており、同社は米国資本の企業として存続すべきだと主張してきた。 大きな政治的影響力を持つ全米鉄鋼労働組合(USW)も一貫して日鉄による買収計画を巡り強い政治的圧力が加わる中、日鉄は支持拡大に取り組んできた。同社は10日、買収が実現した場合、USスチールの全従業員に5000ドルの賞与を支給する計画を再申請する許可を与え、実質的に審査は延長された。 バイデン氏がいつ発表を行うかは不明。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 日鉄のUSスチール買収計画、バイデン米大統領が最終的に阻止へ