投資家引き揚げにも損失にも動じず、逆張り貫くＴＣＷの債券戦略

米資産運用会社 ＴＣＷグループのブライアン・ウェーレン最高投資責任者（ＣＩＯ）は、同社ファンドが損失を積み上げる原因となった戦略に固執している。
　「ファンダメンタル面で確信のある取引は、タイミングが早過ぎることが多いとウェーレン氏。」
ウェーレン氏の旗艦ファンド、メトロポリタン・ウェスト・トータル・リターン・ボンド・ファンドは今年の成績で、87％の競合に後れを取っていることが、ブルームバーグがまとめたデータを使ってその期間で見ると、同ファンドはまだ回復していない。
　その結果が投資家の一斉引き揚げられた投資資金は180億ドルに近い。
2021年からの流出額は410億ドルに上る。
　「われわれは自分たちの仕事をしているだけだとウェーレン氏は2009年にＴＣＷに入社。」
一連の強い経済データが9月から11月にかけて利回りを大きく上昇させたが、同氏はその先に目を向けている。
米10年債利回りと30年債利回り出所：ブルームバーグ　　いずれ「金利はかみついてくる」とウェーレン氏。