急拡大するドル安ヘッジ、米国株投資見舞う「ダブルパンチ」回避へ

この損失幅は、投資家は「株式と通貨の両方で損失を被っている」とし、「ダブルパンチだと述べた。
　この1カ月の混乱を受け、多くの海外投資家の米国株のポートフォリオに為替ヘッジをかける動きが急速に広がっている。
　モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）によれば、ドル安に備えヘッジ取引を行う動きが増えているという。
世界的な市場のパニックで米国株の為替ヘッジ比率は23％にとどまる。
　ＢｏｆＡのストラテジストらの試算によれば、為替ヘッジ比率が新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）前の水準に戻った場合、追加で5兆ドル規模の米国株に対するヘッジが必要になる可能性があるという。
ユーロの場合は2％超だ。
今後は海外投資家による米国への投資額は約28兆ドルと巨額だ。