中国で深まる高級ブランド市場の低迷、LVMH旗艦店まだ開かず
記事を要約すると以下のとおり。
LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのベルナール・アルノー最高経営責任者(CEO)は2023年6月に中国を
視察した際、北京市内の5階建てビル建設用地を訪れた。 こうした重要プロジェクトが遅々として進まないことは、同社のような欧州の高級ブランドが中国で直面する逆風を浮き彫りにしている。 中国で高級ブランドの低迷が続く兆候は次々と現れている。同社を象徴する商品であるバーキンでは異例の動きだという。LVMHは今夏、中国経済が住宅危機からの回復に苦戦している中でのシクリカルな側面もある。しかし、欧州大手ブランドにとってさらに深刻な懸念は、需要に構造的な変化の兆しがあることだ。 北京市内でルイヴィトンが計画している旗艦店は、不動産大手の太古地産(スワイヤ・プロパティーズ)が運営する複合商業施設内に位置する。 スワイヤ・プロパティーズの広報担当は、バーキンなどの製品を購入する上で、最低支出額といった条件は設けていないと語った。一部では粘り強さ 仏高級品メーカー大手のケリングは今月、通期の利益が2016年以来の低水準に落ち込む見通しであることを明らかにした。 スイス製腕時計の中国輸出額は9月には前年同月比で50%落ち込み、フィナンシエール・リシュモンやスウォッチ・グループには経営面での圧力がかかっている。エルメスの7-9月(第3四半期)は中国を含む地域で売上高が1%増となった。姉妹ブランド「MiuMiu(ミュウミュウ)」の驚異的な成長を原動力に、プラダはZ世代の消費者を引きつけるのに成功している。「自己投資、健康、娯楽体験への支出が優先されており、この傾向が逆転することはないだろう」と語った。
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