中国でコウモリ由来の新コロナウイルス、なぜ懸念されるか-QuickTake
記事を要約すると以下のとおり。
中国の武漢ウイルス研究所の科学者らは、コウモリが媒介する新たなコロナウイルス「HKU5-CoV-2」を発見したと最近報告した。 医学の進歩がこうした感染症との闘いに役立つ一方、森林破壊や都市化、集約畜産、気候変動といった現代の課題は、驚くべき速さで新たな感染症を巡る脅威の出現に拍車を掛けている。 注目すべきは、HKU5-CoV-2がACE2受容体に結合することでヒトの細胞に侵入することができる点だ。ヒトの細胞に感染することを意味するわけではない。これが自然界でどの程度広まっているのか、つまり、ヒトへの橋渡しとなり得る狩猟動物や家畜の体内に存在する可能性があるかどうかを含め、解明しなければならない点が残っている。新たな疾病が世界的に広がる危険性は、現代では航空旅行や観光業を直撃する前の2019年には、航空旅客数が45億人に達していたとみられている。 多くの科学者らは懸念している。これらの疾病の約75%は動物から生じており、動物由来感染症(ズーノーシス)として知られている。生息密度が高く、大きなねぐらはウイルスの交換を容易にし、血液や唾液、尿、ふんを通じてこうした病原体を媒介する。また、コロナウイルスやインフルエンザなどの病原体が潜伏している可能性のあるミンクやジャコウネコ、タヌキなどを食べることや集約畜産に関連するリスクに対する意識も高まった。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 中国でコウモリ由来の新コロナウイルス、なぜ懸念されるか-QuickTake