ヘッジファンド、米大統領選を目前にドル高見込むポジション拡大

ヘッジファンドなど投機筋は、米大統領選挙を目前に控えて安全資産需要が高まる中、ドルの一段高に備えている。
ウォール街の一部には、米国の貿易政策が保護主義に転換する事態に備えるコストは、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）が金融市場に衝撃を与えていた2020年4月以来の高水準に達した。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数のインプライドボラティリティー（ＩＶ、予想変動率）の指標は、選挙が近づく中で急上昇している。
「少なくとも、新政権の貿易政策の重大さを市場が見極められるまではそうだ」と付け加えた。
　対照的に、ハリス氏が当選した場合、貿易や移民、外交政策に至るまで、米国の政策決定の不確実性は減るとウェルズ・ファーゴのチャタジー氏は予想する。
DollarVolatilityReachesHistoricallyHighLevelsSource:BloombergNote:Datemarkersareapproximate. 　　ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの市場戦略グローバル責任者ウィン・シン氏は「市場はトランプ氏勝利を織り込みつつあるか、少なくともそれをヘッジしているように見受けられる」と指摘。