フランス超富裕層、今年は厄年に－高級品需要低迷で保有資産が大幅減

フランスの名だたる超富裕層にとって、2024年は忘れてしまいたい年だろう。
パリにあるグッチの高級ブティックPhotographer：BenjaminGirette/Bloomberg　　3氏は高級品やパーソナルケア企業の株価急落で大打撃を被った。
　エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・アセットマネジメントのファンドマネジャー、アリアーヌ・アヤト氏は「中国が2024年の成長エンジンになると期待されていたが、そうはならなかった」と指摘し、「並外れた成長が3年間続いた後で、高級品疲れも見える。
これがＬＶＭＨ創業者のアルノー氏を、ブルームバーグのランキングで世界一の富豪のうち最も多い。
　ロレアルの相続人であるベタンクール・メイエール氏は長らく女性として世界一の富豪で、昨年は総資産が1000億ドルとなった。
この期間中の減少率はブルームバーグ・ビリオネア指数の対象者のうち最大で、傘下に抱える最大のブランドであるグッチの不振が大きく寄与している。
　とは言え、欧州高級品ブランドがどこも一様に苦戦しているわけではない。
　ストックス欧州600株価指数の化粧品・サービス指数は今月に入り約5％上昇し、2月以降で最大の上昇率を記録する勢いだ。