ドルを武器化するトランプ氏、ＢＲＩＣＳへの無用な挑発になる恐れ

トランプ次期米大統領が世界各国に対し米ドルを基軸とする金融システムにとどまり続けるよう新たな圧力をかけているが、裏目に出る恐れのある戦術だと市場ウオッチャーらは指摘する。
　外交問題評議会のシニアフェローで、オバマ政権時代の元米財務省高官ブラッド・セッツァー氏は「良い印象を与えない」と述べ、脱ドル推進なら　　ＢＲＩＣＳ諸国に対する信頼の欠如を示唆していると指摘した。
その中には、ＢＲＩＣＳ諸国間で使用する単一通貨構想も含まれる。
　トランプ氏による週末の投稿は、選挙戦での発言を繰り返したものだが、今後4年間にわたり各国政府やトレーダーが、同氏のソーシャルメディア利用に常に警戒する必要性を浮き彫りにした。
その上で、「トランプ氏がＢＲＩＣＳ諸国に対する圧力を強めれば、ドル離れが加速する可能性もあると付け加えた。」