ドイツ車、もう高級じゃない-テクノロジー重視の中国顧客がそっぽ
記事を要約すると以下のとおり。
中国広東省を拠点とする起業家ライアン・シュさん(36)は、ドイツの自動車メーカーにとって理想的な顧客だった。 シュさんはタイカンのソフトウエアシステムは「ひどい」と感じており、「ただの電動ポルシェだった。中国が内燃機関(エンジン)車から離れていく中で、フォルクスワーゲン(VW)とメルセデス・ベンツグループ、BMWは、3社は先週、そろって中国での7-9月(第3四半期)の投資に賭けている。メルセデスの納車は13%減と、10年で最悪の7-9月期業績だった。タイカンのグローバル需要はほぼ半減した。GermanAutomakersAreLosingOutinChina'sEVShiftVW,MercedesandBMW'smarketshareslipsastransitionprogressesSource:Source:Source:Source:Source:BloombergcalculationsusingChinaAutomotiveTechnology&ResearchCenterdataNote:ChartshowscombinedshareofVolkswagen,Mercedes,BMWandtheirsubsidiarybrands ドイツの自動車メーカーはガソリンを大量に消費する時代を謳歌(おうか)したが、そうした市場に安住し、新たなライバルがもたらす脅威を過小評価。 コンサルティング会社アリックスパートナーズのマネジングディレクター、スティーブン・ダイヤー氏(上海在勤)は、今週パリで開催されている国際自動車ショーですでに示されている。 中国メーカーは欧州市場でのシェア獲得に向け取り組みを強化。この車は、シュさんが検討したメルセデスの「EQE」よりも3割ほど安かったが、より豪華な内装デザインとスムーズな音声コントロール、そして乗車時に子どもたちの名前を呼んでくれる機能を備えていた。GermanAutomakersinSlowLaneonDigitalShiftBMWistheonlyGermancarmakeringlobaltoptenondigitalstrengthsSource:GartnerNote:Indexmeasuresprogressonbecominga'digitalautomaker.'Rankingsfirstthroughseventhareinorder.BMWis10th,Mercedes11thandVW13th. ドイツ勢は依然として中国市場で15%近いシェアを持つものの、新型コロナウイルス禍前は25%程度を占めていた。現在ではVWもメルセデスもBMWも、時価総額はBYDの半分程度だ。 しかし、中国政府が自国メーカーの育成に積極的に取り組んでいるため、前途は多難だ。 VWは長期的な展望を維持するため「中国で中国のため」の戦略を続ける方針だ。欧州自動車市場はすでにピークを過ぎ、米国も飽和状態にあるため、同程度の規模と利益を確保できる代替市場は中国以外にはない。手放すにはあまりにも多額の投資だ。そのため、ドイツ勢の焦点は、中国人顧客が求めるような機能の開発に絞られることになる。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ドイツ車、もう高級じゃない-テクノロジー重視の中国顧客がそっぽ