トランプ関税リスクにも市場は冷静沈着、負け組の株価が予想外に健闘

米共和党大統領候補のトランプ前大統領が掲げる関税引き上げの公約で、通常なら売り圧力が高まる銘柄が予想外に堅調な値動きを見せている。
背後には、ディアの農機が置かれていた。
パニックに陥ることもなく、ディア株が反射的に売られることもなかった。
業界全般の需要低迷、大型農機の値崩れ、港湾労働者のストライキなど、ディアが直面する一連の無関係な問題がその要因だ。
「トランプ氏自身も、関税は交渉戦術だと述べている」と話した。
ディア同様、貿易摩擦で犠牲となることが多い鉱業・建設機械大手キャタピラーの株価もここ1カ月上昇し、7日には最高値をつけた。
　ＵＢＳでは「一律の関税発動により、米国株が10％下落する可能性がある」と分析。