トランプ関税が発効前に影響、米国製鉄鋼は既に輸入品より高額に
記事を要約すると以下のとおり。
トランプ米大統領が表明した鉄鋼関税が2週間以内に発効するが、米国の買い手にとって米国製鉄鋼製品は輸入品よりも既に高くなっている。 ウルフ・リサーチのアナリスト、ティムナ・タナーズ氏は電話インタビューで「鉄鋼メーカーが関税とその不確実性を利用し、実際に25%の関税が課された場合よりも高い900ドルに引き上げることが可能になっている」と指摘。高金利の影響で、建設や家電製造などあらゆるプロジェクトのコストが上昇。保護主義の盾に乗じて、ニューコアやクリーブランド・クリフス、USスチール、スチール・ダイナミクスなどの国内鉄鋼メーカーは価格引き上げに踏み切った。これは2024年の初頭以来の高水準。 一方、カナダの鉄鋼メーカーは米国への販売を続ける以外に選択肢がほとんどない。カナダ鉄鋼生産者協会のキャサリン・コブデン会長は、カナダ鉄鋼業界はほぼ完全に米国に依存しており、米国の自動車メーカーや建設業界に高品質の素材を供給している。米地質調査所(USGS)のデータによると、2023年の米鉄鋼消費量は約9300万トンで、純輸入量がその需要の13%を占めている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース トランプ関税が発効前に影響、米国製鉄鋼は既に輸入品より高額に