トランプ氏はディールを望んでいるのか－見えない着地点に世界が困惑

世界中の市場でパニックが広がる中、各国・地域の首脳らはこの週末、トランプ米大統領に対して自国の関税を引き下げると申し出た。
大統領専用機エアフォースワンの機内でトランプ氏、関税で強硬姿勢維持－「市場のことは少し忘れてほしい　　トランプ氏は記者団にこう述べ、「黒字にするか、最悪でも収支を均衡させるつもりだと語った。」
　相互関税でなく貿易赤字に応じて関税率が設定されることになるなら、各国政府は打撃を避けるために具体的に何ができるのか見当が付かなくなる。
しかし、トランプ政権のナバロ上級顧問（貿易・製造業担当）は6日、それでは十分でないとして拒否した。
　両国の間で何らかの取引がまとまれば、他国・地域にとっては同様の合意を得るためのモデルケースとなり得る。
　ヒンリッヒ財団で通商政策責任者を務めるデボラ・エルムズ氏は、海外の全ての政府にとって、何をしてもトランプ氏の関税計算式が導く結果を変えられないことが問題だと指摘。