トランプ氏にとって米市場は私邸マールアラーゴ、参入には会費必要
記事を要約すると以下のとおり。
昨年7月、トランプ氏とバイデン氏による最初で唯一の討論会を前に、ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌の取材チームは同氏の私邸「マールアラーゴ」を訪れた。トランプ氏が「関税王」とたたえるこの人物に傾倒していたことは、「解放の日と銘打った4月2日に世界貿易戦争を仕掛ける予兆だった。ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌(2025年5月発行)Illustration:SarattaChuengsatiansupforBloombergBusinessweek トランプ大統領の相互関税は市場を混乱させ、S&P500種株価指数を弱気相場入りの寸前に追いやり、長期の米国債の利回りを急上昇させた。ビル・アックマン氏は「起こり得る結果」として不況を予測した。投資家は、トランプ氏は混乱を招き予測不可能ではあるが、最終的には株式市場が活況を呈し、それによって自身の承認欲求が満たされることを望むはずだと考えていた。 トランプ氏の最も親しい経済顧問でさえ、読み違えていた。 トランプ氏の行動は、世界の準備通貨としてのドルの地位に疑問を投げかけることになるだろう。関連記事:「マールアラーゴ合意臆測、外国中銀の不安あおる恐れ-マクロ分析 誰もがトランプ氏の真意を読み違えた今、次は何をしでかすのかという巨大な問題が残っている。」 インタビューの最中に、マールアラーゴのクラブの会員権は70万ドル(約1億円)だが「10月には100万ドルに値上がりする」と私たちに伝えた。マールアラーゴは一等地であり、会員候補者たちは入会を熱望しているので、値上げをするのは容易だ。 かつてトランプ氏の最高戦略責任者を務め、同氏の理解者であるスティーブ・バノン氏は最近、次のように語った。「トランプ氏の経済モデルの中心部分だ」。トランプ氏にとっての関税は伝統的に考えられてきた関税とは異なる。2回も弾劾され、一度は大統領選に敗れたトランプ氏の行動を見れば、関税が米国再生の原動力になるという信念が、大統領よりもその思いが強いかもしれない。 トランプ氏もまた、本当に退いたわけではない。 一時停止を発表した際にトランプ氏の戦略は全く変わっていない。マッキンリーと同じく、保護主義こそが米国のルネサンスの鍵だと今も信じている。(原文は「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」誌に掲載)原題:Mar-a-LagoMembershipFeesHelpExplainTrump’sTariffObsession(抜粋) 。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース トランプ氏にとって米市場は私邸マールアラーゴ、参入には会費必要