アジア中銀、通貨防衛でデリバティブ活用拡大-リスク先送り懸念も
記事を要約すると以下のとおり。
アジア諸国の中央銀行は、強いドルに対する自国通貨の防衛でデリバティブ(金融派生商品)活用を拡大している。 こうしたポジション増加は、中銀による自国通貨防衛で現物取引に加えデリバティブを活用する結果、売り圧力が除去されるのではなく先送りされるリスクへの懸念が強まっている。その間に自信を示す手段として外貨準備高を高い水準に維持しているとした上で、「私はそうしたシナリオを少し憂慮していると述べた。」 インド・ルピーとインドネシア・ルピアはこの1年間、ドルに対し4%強下げており、いずれもアジア通貨パフォーマンスで下位に沈んでいる。 バンク・オブ・アメリカ(BofA)の通貨・金利戦略担当共同責任者クラウディオ・パイロン氏は「これが非常に微妙な問題であることは明らかだ。」外貨準備高の減少につながらないため、トランプ大統領の怒りを買うリスクを最小限に抑えることができるかもしれない。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース アジア中銀、通貨防衛でデリバティブ活用拡大-リスク先送り懸念も