【米CPI統計】FRBは当面「様子見」モードへ-市場関係者の見方
記事を要約すると以下のとおり。
1月の米消費者物価指数(CPI)統計は、基調的なインフレであるコアCPIが前月比0.4%上昇と、市場予想の0.3%上昇を上回り、昨年3月以来の大幅上昇となった。年内は25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが1回にとどまるとの見方が強まった。全体として、今回のインフレデータはFRBが年内に利下げを実施できるのか、市場参加者に再考を迫るだろう。そうなれば、ドルの上昇につながる。◎プラント・モラン・ファイナンシャル・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)、ジム・ベアード氏:予想を上回る強い内容のCPIの発表を受け、FOMCの緩和に対する慎重な姿勢がさらに強まる可能性が高い。底堅い労働市場も、忍耐強く対応する余地を与えている。インフレとインフレ期待の両方が上昇しており、FOMCが次に打つ手は短期金利の引き上げになる可能性は十分にある。◎ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのサミーア・サマナ氏:予想を上回るCPIは、インフレ過熱に対する投資家の懸念を裏付けるものであり、米金融当局は(利下げではなく)様子見を続けることになるだろう。10年債利回りが4.5-5%に向かって上昇する局面では、ポートフォリオのデュレーションを長期化し、追加利下げを急ぐことはないだろう。原題:WallStreetSetforWorstCPIDayinNearlyaYear:MarketsWrap 。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米CPI統計】FRBは当面「様子見」モードへ-市場関係者の見方