【米国市況】株上昇、インフレ抑制で-ドルは対円で一時156円割れ
記事を要約すると以下のとおり。
20日の米国株式市場では主要株価指数が上昇。 FOMCは来年に予想する利下げ回数を減らしたことを今週明らかにし、市場は動揺した。 Bライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「18日のFOMC発表に市場はかなり過剰反応したが、過去最高値あるいはその近辺でFOMC会合を迎えたのだから過剰反応はさほど驚くことではない」と話す。 これでFOMCは向こう数カ月かけて関税と移民の政策を巡る不確実性があるため、1月に利下げが見送られる確率は依然高いと、モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏はみている。下院共和党は3月14日までの政府運営を可能にするつなぎ予算案を20日中に採決すると明らかにした。これは予想外であり、マーケットにはサプライズとなった。 米消費者マインド指数は12月に上昇し、5カ月連続でセンチメントは改善した。動画:サンフランシスコ連銀にデーリー総裁出所:ブルームバーグ この日は個別株と指数、上場投資信託(ETF)のオプション決済が重なる「トリプルウィッチング」に当たる。注目のインフレデータが予想を下回り、今週鮮明となったイールドカーブのスティープニングが一部巻き戻された。ミシガン大学の12月消費者マインド指数が発表された後も、米国債は上昇を維持した。ただウォール街アナリストの多くは、これより多い利下げを期待している。「経済の展開具合から、成長の減速と雇用の減速、インフレの減速がみられるはずだ」と述べた。 トランプ次期米大統領による政策が歳出と財政赤字を増やすとの懸念も、投資家に期間10年以上の米証券への投資をちゅうちょさせている。 「当社ではイールド株のスティープニングを確実とみていると述べた。」主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、一時0.7下落。日中の下げとしては今月最悪となった。「労働市場が予想以上に底堅いとしても、インフレ減速だけでも、当局が市場や金利予測分布図(ドットプロット)が示唆するペースより速く金利を引き下げる根拠になる可能性は高い」と述べた。ブルームバーグ・ドル・スポット指数の騰落出所:ブルームバーグ ドルは一時0.9%下げ、対円で1ドル=155円96銭を付けた。「投機的な動向も含め為替動向を憂慮しており、行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取る」と述べた。原油 ニューヨーク原油先物は小反発。 トランプ氏、EUに圧力-米国産LNGの主要な輸出先。11月PCEコア価格指数が低い伸びにとどまったことで、前日のFOMC政策発表後の売りは行き過ぎだったとの見方が出た。中国需要低迷や供給拡大への懸念、イランやロシアに対する制裁強化の見通しなど、さまざまな強弱材料が交錯している。金 金相場は上昇。ニューヨーク商品取引所の金先物2月限は37ドル(1.4%)上昇し、2645.10ドルで引けた。
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