【米国市況】株は反落、貿易戦争に沈静化の兆しなく-143円台前半
記事を要約すると以下のとおり。
15日の米株式相場は小反落。米国株は神経質な展開Photographer:MichaelNagle/Bloomberg トランプ大統領は、激化する米中貿易摩擦の解決に向けた交渉を開始するには、中国側からの接触が必要だとの見解を示した。米国が課した最大145%の関税への報復だとして、事情に詳しい関係者が明らかにした。 また、欧州連合(EU)は今週、米国と貿易交渉の進展乏しく(1) アメリプライズのアンソニー・サグリンビーン氏は「関税を巡る動向が最終的に経済と企業利益にどのような影響を及ぼすかについて、性急な思い込みを避けるよう投資家に助言する。」 バンク・オブ・アメリカ(BofA)が毎月実施しているファンドマネジャー調査で、経済見通しに対する投資家のセンチメントが過去30年で最も悲観的-BofA調査(1) マイケル・ハートネット氏ら同行ストラテジストはリポートで、「ファンドマネジャーはマクロ経済に対して極端に弱気だが、市場に対してはそこまでではないと指摘した。」関連記事:フォルケンダー米財務副長官、SLR規制緩和を検討-国債の扱い巡り国債直近値前営業日比(bp)変化率米30年債利回り3.3-0.69%米2年債利回り4.78%-4.3-0.69%米10年債のタームプレミアムは71bpに上昇した。 BofAが実施したファンドマネジャー調査では、ドル軟調予想が2006年5月以来の高水準となった。一時0.8%近く下げた。これで6営業日続伸と、昨年7月以来の長期上昇局面となった。関連記事:バンス米副大統領、米英貿易協定「素晴らしい合意」に達する公算大 カナダ・ドルは対米ドルで一時0.75%下落。関連記事:カナダは16日に利下げ一時停止との見方優勢-CPI予想外に鈍化でも原油 ニューヨーク原油先物は小幅安。 欧州連合(EU)と米国の貿易協議が今週ほとんど進展を見せず、トランプ政権はEUに課している関税の大半を維持する意向を示した。「需要の低迷に、OPECプラスによる生産増加の加速が組み合わさり、数カ月前の予測よりも2025年の余剰が大きくなることが示唆されている」と指摘した。金 ニューヨーク金相場は反発。 金スポット相場は一時、オンス当たり3223ドルを付け、最高値から20ドル未満の水準に上昇した。貿易戦争の悪化により世界経済の成長見通しが暗くなり、通常は安全とみなされる米国資産への信頼が揺らいでいる。仮に関税による軽微な影響が物価に現れたとしても、2025年下期には利下げが「十分に」選択肢になるとの見方を維持している。ゴールドマン・サックス・グループは、2026年半ばまでに4000ドルまで上昇すると予測している。 グローバル・エックスETFのアナリスト、ジャスティン・リン氏は「人民元の切り下げやマクロ経済の変動、脱ドル化の議論の高まりは、中国における金需要の典型的で強力な推進要因だ」と指摘。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は14.10ドル(0.4%)高い3240.40ドルで引けた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】株は反落、貿易戦争に沈静化の兆しなく-143円台前半