【米国市況】トランプ氏当選の熱狂冷め、株が下落、ドル一時153円台

15日の米金融市場では株式相場が下落。
株式終値前営業日比変化率Ｓ＆Ｐ500種はこの日の安値からやや戻して引けた。
12月連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で25ベーシスポイント（ｂｐ、1ｂｐ＝0.01％）の利下げが決定するのは、五分五分よりやや高い確率と市場ではみられている。
　バンクＳＹＺのシャルルアンリ・モンシャウ最高投資責任者（ＣＩＯ）は「財政赤字と債務が拡大する可能性に加え、インフレ面で犠牲を強いるだろう」と指摘。
大型ハイテク株7銘柄で構成するいわゆる「マグニフィセント・セブン」はマスク氏のテスラを除く6銘柄がこの日は下落。
大統領選直前からこれまでのＳ＆Ｐ500種株価指数出所：ブルームバーグ　　パウエルＦＲＢ議長は14日、「現在、われわれが目にしている経済の強さにより、慎重な決定を行うことが可能になっていると述べた。」
　アストリア・ポートフォリオ・アドバイザーズの創業者ジョン・ダビ氏は「市場は割高になっている。」
「金利が上昇すれば、その分株式のリスクプレミアムは債券に有利な方向に傾く」と続けた。
米国債市場では朝方に利回りが上昇。
その直後に大型の取引が10年債利回り出所：ブルームバーグ　　利回りがこの日の高水準から一段と下げた背景で、原油価格と米株価指数の下落が債券の需要を喚起した。
　債券相場が安定を取り戻すにつれ、市場が織り込む12月利下げの必要性に対する不透明感が広がった。
この日のデータは目先の利下げを確信持って裏付けるものではないと続けた。
　「1月は何事もなく終わるように思うとラバ氏。」
　ブルームバーグがまとめる米国債市場のドルは下落。
週間ベースでは7週連続高となり、2月以来の長期上昇局面。
　この日発表された米小売売上高統計では、9月の数字が大幅に上方修正された。
加藤勝信財務相は「足元では一方的、また急激な動きが見られる」と述べ、「行き過ぎた動きには適切な対応を取ると市場をけん制した。
　ウェスト・テキサス・インターミディエート（ＷＴＩ）先物は9月以来の安値で終了した。
特に欧州がロシア産原油の受け入れを再開した場合、そうした状況が予想されるという。
レバノンでのイスラエル軍による攻撃を終わらせ得る提案で、これもリスクプレミアムの縮小につながった。
週間ベースでは2021年6月以来の大きさで下落。
パウエルＦＲＢ議長が利下げを急がない姿勢を前日に示したことを受け、12月ＦＯＭＣでの利下げ見通しが後退した。
トランプ氏の大統領選勝利が明らかになった先週、ドル上昇に弾みがつき、金スポットの下げが加速した。
原題：USStocksEraseMoreThan1%:InsideG-10（抜粋）　OilSnapsBriefRallyasCoolingGeopoliticsTriggerFridayDrop（抜粋）TreasuryYieldSurgeDrawsBuyersAfter10-YearTops4.5%（抜粋）DollarParesWeeklyGain,YenJumpsMoreThanHalfPost-ElectionGains:MarketWrap（抜粋） 。