【日本市況】株急騰、トランプ関税一時停止でリスク回帰-金利は上昇
記事を要約すると以下のとおり。
10日の日本市場はリスク資産への回帰が鮮明になっている。関税による世界的な経済・物価への懸念が後退、安全資産志向が巻き戻されて電機や銀行、自動車株を中心に買い注文が膨らんでいる。ただ、中国への関税は引き上げられており、世界1、2位の経済大国である米中の関税交渉を巡る不透明感は払拭されていない。 大和証券の坪井裕豪チーフストラテジストは日本株について「金融不安やリセッションを織り込む株価の水準までいっていた」と話し、関税の一時停止を受けて「そこまでの織り込みは必要なかったのではないかと巻き戻しが起きている」と述べた。歴代の上げ幅(終値)との比較では昨年8月6日に続く史上2位になる。債券 債券相場は先物が大幅安。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは債券相場について、トランプ関税延期によるリスクオフ後退で中長期債が下落していると述べた。前日まで大きく売られた反動に加えて、株価が大幅高となって市場心理が改善し、押し目買いが入ったのではないかと同氏は指摘した。為替 円相場は1ドル=146円台後半に上昇。 外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は、米関税の停止は根本的な解決ではない上、医薬品や半導体の関税も控えており「一方的なリスクオンとはなりにくく、円売りも一服」と指摘。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【日本市況】株急騰、トランプ関税一時停止でリスク回帰-金利は上昇